インテリアトーホー

繊細な布から、匠の定番「厚革」まで。
張りを安心して頼める稀少な工場。

取り引きメーカー約50社。張り専門に18年。

「今はちょうど、グランデのソファを張っています。布の目を、表も裏も横もまっすぐに張るのはちょっと難しいんです」と話すのは、二代目代表の渡辺裕晃さん。以前は旭川市内の大手家具メーカーで10年間張り場を担当。現在張り専門工場として、50社近いメーカーの仕事を引き受けています。匠工芸はほとんどの製品を開発時からお願いしていることもあり、日々の生産もスムーズに進みます。「メーカーごとに、なんとなくスタイルがあるんです。仕上がりの厚みが同じでも、積層のやり方はそれぞれ。匠さんにも“匠さんは、この感じ”っていうのがありますね」。

二代目代表の渡辺裕晃さん

匠工芸の担当者が日参。やり直しも。

匠工芸の特色のひとつに、厚革を使っていることがあります。「厚革の椅子は、匠さんの代名詞。独創的な形と革使いはインパクトがありますよ。僕らは、原反を仕入れて切って貼って縫製します。難しいのは、この革に限りませんが、一見問題ない革が、張ってみたら傷が出て来るってことがあるんです。そういうときは、参与の八尾谷さんからダメが出ます。日々勉強させてもらっていますね」。こう話す渡辺さんですが、メーカーの文化的な面まで理解して、一定レベルの仕上がりを維持する外注先は多くはありません。とても頼りになる外注先さんなのです。

引っ張る力加減で、柄が曲がったり、ヨレが出る。1台ずつ慎重に。

ステッチは、上質感やクラフト感を表現する大事な要素。

裁断され縫製を待つ布。硬さ、厚みはさまざま。革も天然だから一枚ずつ違うそう。

会社概要・取材データ

会社名 インテリアトーホー
住所 北海道旭川市新星町4番地17
TEL 0166-29-5711
取材日 2012年4月17日