椅子張課 課長:浅野良樹Yoshiki Asano

匠は「ひとりでひとつのものをつくっている意識」が持てる会社。

就職を考えて商業高校に進みましたが気持ちが一転、卒業後旭川の高等技術専門学院に入りました。木工とデザインを学び、インターンシップに行った先が匠工芸。1週間は工場、もう1週間は椅子張りを経験し、そのままアルバイトで手伝ううち、教えてくれる人がいて作業環境も整っている、ここならひとりでものをつくる力が身に付くと思い就職しました。面接で椅子張課を希望したのは、ウレタンを切ったり布を張る作業が新鮮で面白かったから。ミシンなんて学校の家庭科以来で、挑戦してみたくなったんです。今は人気シリーズ「FAWN」のソファの縫製も任されていますが、早く「何を任せてもきっちりできる存在」になりたい。ベテランの先輩や外注先の人に聞きながら勉強しています。まだまだ力不足なので、学んで吸収していかなければ。

やる気のある後輩と一緒に、
張り場全体をレベルアップしていきたい。

毎月150~200本出るマッシュルームスツールの座は、小さい面に皺なく張り込む難しいアイテム。ただ引っ張るだけだとぺしゃんこになるので、布の伸びや質によって加減しながら美しくふんわり仕上げます。スピードも大事で、前任の課長はストップウォッチで計ってたくらい(笑)。僕も最初は1個1時間かかっていたのが、今は5分です。張りは、たくさん張らないと早くもうまくもならない。でも僕、同じことをたくさんやるの割と好きなんですよね(笑)。終わって積み上がったのを見ると達成感があります。いちばんうれしいのは、特注なんかで型づくりから裁断、縫製までひとりでやったものが張り上がったとき。不安と緊張感が解けてホッとします。

課長として仕事を振り分ける立場になった今は、張り場全体のレベルアップが目標です。ふたりの部下は商品知識のある若手なので、あとは技術と仕事の流れを教えてふたりだけでまわせるようになれば、僕も今より幅広く動けると思うんです。

プロフィール

氏名 浅野 良樹
入社日 2014/4/1
資格 技能検定2級(家具手加工)、技能検定2級(椅子張り)
部門・役職 椅子張課 課長
趣味 音楽鑑賞