特殊加工課 課長:北野 卓哉Takuya Kitano
NC加工機2台と高周波プレス機を担当。
どううまく仕事を回すかが難しい。
工業系の大学に進学し、その後鉄鋼会社に勤め匠工芸に転職しました。塗装からスタートして高周波プレス機に移り、入社時から希望していたNCを兼任するようになったのは5年ほど前。2台のNCは製品のほぼすべてに絡んでくる工場には欠かせない機械で、テーブル天板の側面の角度を取ったり、椅子の脚を形づくって穴を開けたり、多くの加工ができます。でも高性能の機械だからほっといても早くできる、というわけではありません。刃の動きは材料の硬さに左右されるし、刃の切れ味が悪ければ面が焦げて、かえって次の工程に手間がかかってしまいます。刃物の管理や調整も重要な仕事です。
課長になってから参加できるようになった企画会議では、新作についてNCでどこをどの刃物でやるか、僕の提案も交えて工場長と相談します。かなりやりやすくなりましたが、作業は僕ひとりですから大変です。本当はふたりでNC3台が理想。それだともっときれいに回るんですが、とにかく今はさわれる人だけでも育てたいと考えています。
夢にまで出てくるんですよ、しかも失敗する夢。何回見たか(笑)。
やりがいの一方で、怖いのがミス。単純な数値の入れ間違いひとつで、機械はガンガンいっちゃって一瞬で材料とそれまでの工程が全部ダメになります。大物もあるし、ほかの機械に比べてロスの大きさは断トツでしょう。これはメンタルにきますよ。担当者をふやしたい理由は、このミスを防ぐためもあります。自分がいいと思うプログラミングでも、ほかの人が見たらもっといい方法があったりね。もう5年やっていますが、今でもスタートボタンを押すのは怖いです。
孤独な仕事ですが、きちんとやりたい、ていねいにやりたい、という几帳面な性格には合っているのかも知れません。「NCでここの時間を短縮できれば、仕上げに時間をかけてもらえる」などと考えながらやっています。休みは河原のジョギングとジム、それに温泉でリセットしています。最近は目立つ間違いはほとんどないですね。
プロフィール
氏名 | 北野 卓哉 |
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入社日 | 2011/11/7 |
資格 | 技能検定2級(家具手加工) |
部門・役職 | 特殊加工課 課長 |
趣味 | ジョギング |