製造第2課 課長:髙橋 誠弥Seiya Takahashi

技能五輪の世界大会に出場したときお世話になったのが縁。

高校卒業後、専門学校で木工を学びました。旭川の家具メーカーに就職し、22歳のときに技能五輪の世界大会に出場。そのときお世話になったのが匠工芸の桑原義彦社長(当時)でした。8年勤務したそのメーカーを退社することになり、ちょうど募集していた匠工芸に転職したんです。入社時は特注を担当していましたが、2023年から工場の編成が変わって製造2課に配属になりました。人気シリーズの「yamanami」や「クラフトチェア」を主に担当しています。

心がけているのは、どんな状況でも一定のクオリティでつくること。同じ樹種でも材料は変化するし、条件も違う。その中で50脚でも100脚でも図面通りに、毎回同じ加工精度でつくるのです。加工中は危険もあるし気が抜けませんが、ちゃんと組み上がったときはうれしいですね。それまでの工程がしっかりできていたことが確認できますから。匠工芸は、材料が来たら基本ひとりで全部できることが目標です。そのうえでチームになって、20台、50台とつくっていくのです。

サンドペーパーをかけては撫でて、逆目や刃物跡がないか確かめながら仕上げていく。

チームをまとめるリーダーから、2課全体を見る課長に。

2課のメンバーは5人。うち2名は女性で、ふたりとも個性的で意欲的。僕らが気付けないことを提案してくれたり、僕が見えてないところでよりよい作業方法を探し、問題点も自分たちで解決している。それをちゃんと話してくれるのでとても助かっています。2課ではつねに2、3アイテムをチームで動かしていて、それぞれにリーダーがいます。今までは僕もつくる作業がメインでしたが、課長になって見る範囲が広がり、手を動かしながらどのチームも滞らないよう資材の段取りや進行状況に気を配るようになりました。これからは、みんなになんでも相談してもらえる存在になっていきたいですね。

子どもの頃はよく模型やガンプラをつくっていました。組み立てて完成させるのが好きなのは今も変わっていませんね(笑)。休日は自転車で川沿いを走ったり、小さい木工品をつくっています。もっとクオリティを上げて、いろいろつくりたいです。

ハンドルを回すと、鳥の羽がなめらかに上下するおもちゃ。社内のショップで販売中。

プロフィール

氏名 髙橋 誠弥
入社日 2018/01
資格 家具製作(家具手加工作業)1級
部門・役職 製造第2課 課長
趣味 自転車、木の小物づくり