特注課 課長:中田 一宇Kazutaka Nakata

2023年春にできた「特注課」。間違い、お試し、許されません。

製造第2課課長から、新設された特注課の課長になりました。それまでも特注品はよくあったのですが、さらにふえてきたため専門の部署ができたんです。基本的にプロパー(既製品)はつくらず、物件の什器や収納、大型ソファーなどを担当します。最近受注した直径3m80cmの円形ソファーなんか、場所は取るし機械に入らないしで大変でした。そういうときは、ほかの部署にも協力してもらって会社全体、社員みんなで取り組んでいます。

匠工芸は昔から特注は得意なんですが、難しいのは納期のない中で「お試しが許されない」こと。すべての案件がまったく初めての仕事ですから、作業のひとつひとつを全部一発で決めないといけない。特に取引先から木材を支給されたときなど、切り間違えたからもう1回ちょうだいとは言えません(笑)。とても神経を使いますね。

「匠に任せれば安心」という存在になることを目標に、後輩を指導中。

特注課ができた以上は、「納期」「スピード」「精度」の要求にしっかりと応えて、取引先に「匠工芸に任せれば必ずなんとかなる」と思ってもらわなければなりません。今までも、納期がない案件は残業でも休日出勤でもなんでもやって納めてきました。箱物は好きなので、大変というよりむしろ楽しい。仕事で得た経験は、うちの子の机や本棚をつくるDIYにも生きてますしね。特に妻の要求に応えられるだけのスキルを身に付けるのに役立ちます(笑)。ただ仕事優先でなかなか完成しないから、「ニトリで買う方が早い」と言われることも(笑)。

現在、部下として19歳の若者を育てています。音威子府の美術工芸高校(北海道唯一の工芸科の高校)出身で基礎はあるので、これからどんどん難しい作業をしてもらうけど、夢を持って心も体も逞しく、即戦力に育っていってほしいです。同じ東川に住んでいるので、面白いあのまちを楽しんでほしいし、いつか一緒に飲みに行きたいですね。

後輩に、テーブルのパーツに木ネジ用の穴を開ける方法を教える。

プロフィール

氏名 中田 一宇
入社日 2007/4/1
資格 家具製作(家具手加工作業)1級、職業訓練指導員
部門・役職 特注課 課長
趣味 スノーボード